2017年4月号

社長からのLove Letter 新創業第3期(17年度) 4月号

『理想の会社像を求めて…徳武産業様の事例』

私は私の使命として、「働きさんがイキイキと働ける素晴らしい会社をつくること」 を目指しています。
お客様に喜んで頂けることにやりがいを感じ、社会に貢献する充実感が得られる会社の実現です。
まだまだ試行錯誤中ですが、実はその為の政策や方針を考えていくとき、いつも目標としてイメージしているのが本年度の政策勉強会でもご紹介した徳武産業様、そして十河孝男会長です。

徳武産業様は、今は高齢者向け介護シューズのトップメーカーとして業界を牽引しておられますが、現在に至るまでに下請けメーカーとして数々の辛酸を舐めてこられました。時流に合わせて手袋や靴、室内用スリッパや旅行用ポーチと作る商品は色々と変えてきましたが、基本的に大手メーカーの下請けや通販会社のOEMとして、時に不当な要求や突然の発注ストップなどに苦しめられ、安定が永くは続かない状態で経営をされてきました。

そんな中転機になったのは、高齢者福祉施設を経営している十河会長の友人の相談です。
「高齢者が転ばないような靴を作ってくれないか」 その友人は、施設の中で頻繁に起こるお年寄りの転倒事故に悩んでいたのです。それを聞いた十河社長(当時)ご夫妻は、2年をかけ介護施設を熱心に周り、たくさんのお年寄りから 「安心して歩けること」 に関する相談を受けます。「かかとをしっかりとサポートしてくれるシューズがほしい」 「軽く、明るい色のものがないか」 「左右サイズ違いでも売ってくれると助かる」 「出来るだけ安価にしてほしい」 など、それまで見えなかった高齢者のニーズを浮き彫りにしていきます。

そこから、実際に 「介護シューズあゆみ」 を誕生させる過程でもたくさんの困難に出会います。

特に 「左右サイズ違い販売」 に関しては生産指導のアドバイザーから猛反対にあいます。「そんな業界の非常識をやればすぐに潰れますよ」。遂には 「そんなことをするのなら教えるのを止める」 とまで言われてしまいます。

しかし、十河社長の、ご高齢者が 「自分の足で立って歩きたい」 と言う願いを実現させてあげたいという思いが、「会社が結果として潰れてもイイ、お年寄りの夢を叶えてあげたい」 という決意となり、そこからまた次々と起こる問題を乗り越えて、現在の介護シューズという新しい分野を生み出すまでの成功に繋がっていったのです。

そういった良い商品をユニークな仕組みで販売するだけにとどまらず、発送する靴に季節感や相手を思いやる気持ちを添えた手書きの 「まごころハガキ」 を同封しています。また、アンケートはがきを返送して頂いたお客様には 「誕生日プレゼント」 をお送りするなど、何かと寂しい時間を過ごされているお年寄りを少しでも慰めようと、温かい心のこもった気遣いをされています。結果として年間2万通をも超える感謝状が届く、そして法政大学の坂本光司先生の著作 「日本で一番大切にしたい会社」 にも名を連ねる、国内外から注目される企業になられました。

身近にあった素晴らしい会社、徳武産業様をお手本に、私たちも何か誇れるものを持つ会社にしたい。

加盟50周年の年に、そのことに強く思いを込めながらこの一年間を共にチャレンジしていきたいと思います。

本年度もどうぞよろしくお願いいたします。合掌