2016年4月号

社長からのLove Letter 新創業第2期 4月号

『般若心経』

朝課の中で私たちが毎日唱えている「摩訶般若波羅蜜多心経」。

 

創業者鈴木清一が、経営者として初めて故郷の愛知県碧南市で起業した「ユシロ化学工業所」を昭和20年に「ケントク産業」に社名変更したあたりから、一燈園式のおつとめを社業に取り入れたものと考えられます(創業者関連書物から推察)

 

私がダスキンの仕事についたころは、一般の加盟店ではおつとめをしているところは少なく、ダスキンの本社や地域本部に行くと、「維摩経偈(ゆいまきょうげ)」や西田天香さんの生き方を説いた「一事実(いちじじつ)」も含めた誦経を30分に渡って行っていた記憶があります。

現在はだいぶ簡略化され、「般若心経」と「四弘誓願」のみになりましたが、考えてみれば70年以上に渡ってダスキン関連事業所で毎日毎晩唱えられている訳ですね。

 

あの有名な「西遊記」に出てくる、中国の僧侶「玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)」が7世紀にインドから持ち帰り、サンスクリット語の原典を漢文に翻訳したのが始まりといわれています。

その数ある経典の中で最も短いとされるこの262文字には不思議な力を呼び覚ませる「呪文」が秘められているといい、もちろんダスキンだけでなく広く仏教界、お遍路さんにも唱えられていますね。

 

「色即是空 空即是色」というフレーズは有名ですが、「色=肉体・物質」は見えてはいるけど実際はまぼろしであり空しい、逆もまた真なりで、人生の苦楽はともに移ろいゆきこだわる必要が無いという意味に理解されます。

また、「無」という文字が21文字出てきますが、私たちが認識しているすべてのものが無であるという認識へ、固定観念をリセットすることにより、新たな創造力のエネルギーが生み出される、というメッセージも含まれています。

また最後の「羯諦羯諦波羅羯諦….」はサンスクリット語の音読そのままを漢字で表し、みんなで彼岸にある悟りを一緒に受け取り給え、という一種の掛け声みたいなもののようですね。

 

ジョン・レノンの「イマジン」も般若心経から触発されたものとする解説もありますし、あのスティーヴ・ジョブズの無から有を生み出す想像力のパワーもこのお経から得たとの見方もあります。

 

私たちも毎日のおつとめで声を合わせひたすら唱えることから、煩悩を排し無心に至る時を過ごし、「自らをリセットする=新しく生まれ変わる時間」としたいものですね。

 

ありがとうございました。合掌