2017年2月号
社長からのLove Letter 新創業第2期(16年度) 2月号
『坂村真民先生』
「念ずれば花ひらく」 と刻まれたたいへん大きな句碑が、先日ダスキン加盟店会の勉強会でお邪魔した徳武産業様(さぬき市)の敷地内にあります。
これは生前愛媛県とべ砥部町に住まわれていた、仏教詩人のさかむら坂村しん真みん民先生のあまりにも有名な言葉ですね。
介護シューズの 「あゆみ」 でたいへん業績を伸ばされている同社の十河孝男会長がご自身の志の象徴として建立され、社員さん達の心の拠り所にもなっているこのモニュメントに私も強く心を惹かれました。
先日ある雑誌で真民先生の他の詩に出会い、味わい深く感じましたのでご紹介したいと思います。
三つの時の写真と
七十三歳の写真を
並べて見ていると
守られて生きてきた
数知れないあかしが
潮(うしお)のように迫ってくる
返しても返しても
返しきれない
数々の大恩よ
この詩をその記事に引用された日本文学研究者の鈴木秀子先生は、
『私たちは手足が自由に動くことも、毎日三食を口にできることも、家族がいることも、誰かが親切にしてくれることも、電車が動いていることも全て “当たり前” と思って感謝するどころかそこに不満の種すら見つけてしまいます。
しかし、静かに思いを巡らせてみると “当たり前” のことなど世の中に一つもなく全てが奇跡の連続なのです。
そのことが分かるのは “当たり前” と思っていた環境を失ってしまったときです。病気をして初めて健康であることのありがたさが身に沁みます。両親が亡くなってその存在の大きさに気づかされます。もし、大きな地震でもあれば “当たり前” と思っていた生活はたちまち混乱に陥ってしまうことでしょう。』 とコメントされています。
なるほど、創業者鈴木清一が “ダスキン一家の祈り” で唱えたように、私たちも両親や周りの人々から頂いてきた数知れないご恩に感謝し 「報恩の托鉢」 の心を持って生きて行きたいですね。
ありがとうございました。合掌