2017年11月号

社長からのLove Letter 新創業第2(2016) 11月号

『ダスキン愛の輪運動』

去る本年の7月に秋篠宮妃殿下、眞子内親王殿下の御臨席を賜り、「ダスキン愛の輪基金設立35周年」を記念して 「障害者リーダー育成海外派遣事業成果発表会」 が東京丸の内で開催されました。

 

ダスキン愛の輪運動は、1981年の国際障害者年に 「障害者の社会への完全参加と平等の実現」 を理念に当初ミスタードーナツ共同体がスタートさせました。その35年の歴史の中で489名の障がい者リーダーを欧米等に長期留学させ、帰国後は多くの研修生が障がい者福祉や政治、行政の世界で活躍をしています。

また、先日のリオデジャネイロ・パラリンピック水泳で4個のメダルを獲得した木村敬一さんなど、障害者スポーツの世界でも活躍する人材を多く輩出しています。

 

一方、1984年には米国で 「ヘレンケラー・アンサリバンゴールドメダル」 を受賞するなど国際的にも高い栄誉を得、また最近ではキャロライン・ケネディ駐日大使を初めとする米国大使館より強い関心と評価を頂いています。

 

四国地域実行委員長をさせて頂いていた関係から私も上記の発表会に参加させて頂きました。

その中で強く印象に残った発表は、第34期スタディ・イン・アメリカで5か月間の研修を受けられた、重度の身体障害がある蔵本沙希さんのお話です。

 

留学中多くの現地の支援者や教師、同じ障がいがある仲間に 「What is your Identity?」 と何度も質問されたという話です。 「あなたは誰? あなたは何者? あなたは何をする人? あなたは何のために生まれてきたの?」 とでも訳すのでしょうか。そのやり取りは、それまでマイノリティ(少数者)である自分は、障がいの種別と等級が自身のアイデンティティだと考えていた彼女を、自分という「個性」、自分の「価値」、自分の「使命」を強く意識する人間に変えたと言います。

自分の本当にやりたいことは何なのか、自分は何をするために生まれてきたのか、自己主張の強いアメリカ人とその社会の中で義務を伴った権利の主張が堂々とできる自分を発見したと言います。

 

彼女は帰国後、東京大学の先端科学研究所にて研究補佐として「障がいのある学生に向けた教科書の電子化を進める研究」 のチームリーダーを務めるなど、自分の能力を能動的に発揮し頑張っています。

こういった障がいのある人々を支援し、活躍のフィールドを広げる活動は、かつて「福祉後進国」と言われた日本をその分野で先進国の仲間入りをさせる一助にもなっているのではないでしょうか。

 

今後も微力ではありますが、私たちもこのダスキン愛の輪運動を継続して応援して行こうではありませんか。

ありがとうございました。合掌